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【特番】ハンターアーカイヴ〜銀色の狩人の手記〜 3章
投稿日 : 2018/09/03(Mon) 00:06
投稿者 HUNT ID[0393]
前回よりもストックが少な目なので、また日記を再開できる事を祈って、第3章行きます。
何だかんだで、要望もあったので、続けられるよう頑張りたい所です。

ロック解除機能はないみたいなので、続きはストック待ちです。
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Re: 【特番】ハンターアーカイヴ〜銀色の狩人の手記〜 3章
投稿日 : 2018/10/29(Mon) 21:48
投稿者 HUNT ID[0393]
小高い砂丘の横からぽっこりと頭を覗かせる人工物、分厚い頑丈そうな扉の横に小さな穴があり、そこに迷宮の鍵を差し込むと、べきりと音を立てて鍵の先端がへし折られると、扉の奥から閂の様な物が擦れる音がして、ぐらりと大きな扉が揺らいだ。

歯を食いしばって重い扉を引っ張り、僅かに空いた隙間に体をねじ込むと、扉の重みで自動的に閉まり、再び閂が差し込まれ、入り口を塞ぐ。成程、これが牛鬼を外に逃がさないための仕掛けなのだろう、扉の横にある、牛鬼の太い腕が入らない小さな穴にレバーがあるところを見るとこれが人間用の開錠方法なのだろう。

迷宮の入り口から奥に進み、暫く歩いていると、干し煉瓦で覆われた壁が無くなり、天然の洞窟の壁が露出する。砂漠の地下にある天然洞窟なだけあって、時折頭上から砂が落ちてきたり、流砂が発生したりと油断ならない天然の罠が彼方此方にある。

細い通路を歩ていると、唐突に視界に岩の塊が入って来る。良く見ると、表面はうねうねと蠢いており、硬質な表面の内側は粘度の高い物体で構成されている様だ。おもむろに機械弓を構えると、火薬の爆発音と共に鏃が飛び出し、岩の塊を撃ち抜く。
Re: 【特番】ハンターアーカイヴ〜銀色の狩人の手記〜 3章
投稿日 : 2018/10/29(Mon) 21:46
投稿者 HUNT ID[0393]


ログ119
牛鬼に突き立てる鋼鉄の鏃

数年前、デゼルの隣にある黄昏の砂丘と言う、砂場の一角が崩落し、地下に埋もれていた巨大な迷宮の扉が出現した。

以前の調査では、大規模な天然洞窟に手を加えた地下迷宮が広がっており、砂の煉瓦で補強された洞窟には、無数の牢屋と、子供の物と思われる遺品が数多く発見された。

僕は、調査の最後に、この迷宮が出来た元の原因である牛鬼と遭遇し、これと交戦した事があるが、撃破に至らなかった。もしあの怪物が今のセナルスに解き放たれた場合、大被害が発生する事であろう。

未だに砂の国が行った、子供を牛鬼の生贄にする行為は許せていないが、かつてセナルスで起きた魔物の波に対して最後の最後まで勇敢に立ち向かったのは敬意を評する。あの時代のセナルスの国々は切羽詰まった状況で、牛鬼の討伐などに兵力を割く事が出来なかったのだろう。

魔物の討伐に明け暮れ、平和を維持するために戦い続けた古の王国群は、その時代における「最善」の行動をとったのだろう、歴史を後から見た者達には、愚かな選択に映るのかもしれないが、その時代の人材・人格・背景から考慮して最善の選択だったのだ。


昔と比べて装備にも実力にも自信が持てる僕は、長期滞在を覚悟で持てる限りの食糧と医薬品を用意し、貴重な迷宮への鍵を使用して、牛鬼の調査をする事にした。
Re: 【特番】ハンターアーカイヴ〜銀色の狩人の手記〜 3章
投稿日 : 2018/09/30(Sun) 00:09
投稿者 HUNT ID[0393]
山登りでかいた汗を温泉で洗い流し、武具店から防寒具を購入し、その上から鎧を着込んで、氷の城を目指す。
暫く備蓄を続けていたので、それなりに修復魔法のオーブが倉庫を圧迫し始めていたので、難所と呼ばれている探索地を回っているのだが、同じように難所を攻略中の冒険者が居るのか、大抵遠征先で魔物の死骸が散らばっている事が多い。

急所を一突き以外の外傷らしい外傷が見当たらない為、相当な腕を持つ冒険者なのだろう、もし、危険地帯を探索するときは、レイドに参加して貰いたいものだ。

氷の城の城門が音を立てて沈んで行くのを見ながら、口角を歪める。

さぁ、次の相手はどいつだ?

限界まで引き絞られた機械弓を担ぎながら、氷の城の正門へと突入する、これか冷たくも熱い戦いが始まるだろうと、想像すると、心が躍る、さぁ・・・戦いを始めよう。
Re: 【特番】ハンターアーカイヴ〜銀色の狩人の手記〜 3章
投稿日 : 2018/09/30(Sun) 00:07
投稿者 HUNT ID[0393]
竜の峡谷で入手した竜の鱗などを、市場に並べると、ムタンの宿の厨房を借りて遠征で得た食糧の調理を始める。
調理の技術としては焼くだけの単純な物だが、全ての基礎であるステーキを作る事にした。
細かく砕いた岩塩と香辛料を良く生肉に刷り込み、暫く置いた後、豆から絞った油をフライパンに敷き、予熱しておき、程よく温まった後、香辛料を刷り込んだ肉を焼く。
じゅうじゅうと音を立ててフライパンの上で踊る肉が肉汁を迸らせながら、食欲をそそる香りを振りまく。
表面に薄らと焦げ目が付いた頃に、皿の上に盛り、弁当屋で購入しておいたパンと一緒にかぶりつく。
一噛みで肉汁と共に口の中に広がる旨みが、戦いで疲労した肉体に活力を与える。五臓六腑に染みわたるとはこの事か

ハーブステーキとペッパーステーキ、二種類の贅沢なステーキを腹に収めると、締めに清流で冷やしたエールを煽り、ムタンの広場のベンチでぼんやりと空を眺めた。

暫く、ムタンの風景を眺め、酔いがさめはじめた頃にベンチから立ち上がり、簡単な武具の点検をした後、ノルツへ向かう。
Re: 【特番】ハンターアーカイヴ〜銀色の狩人の手記〜 3章
投稿日 : 2018/09/30(Sun) 00:06
投稿者 HUNT ID[0393]
ログ118
南へ、北へ・・・。

ぐっ、やるな・・・・。

サンダードレイクの雷撃をモロに浴びるが、破壊された体組織を回復魔法で瞬時に癒すと、機械弓の照準を合わせて、サンダードレイクに反撃をする。
しかし、サンダードレイクは、くるりと体を捩じり、放たれた矢を回避すると、悠々と空を舞い、次第に小さな点となる。

逃げられたか・・・。

グレートヒールによる超回復のお蔭で、サンダードレイクから受けた傷はほぼ完治しているが、武具は雷撃の影響で所々損傷を受けており、特に金属部分は強力な電撃で部分的に溶解してしまっている。

即席で作った武具にしては、中々持った方だろう、もはやベルトとしての役目を果たさない、黒焦げの帯を捨て、機械弓を折り畳み、竜の峡谷からムタンへの帰路へ着く。

道中、霧の魔物やスケルトンなどの襲撃を受けたが、走る速度はこちらの方が上なので相手にせず、完全に無視して走り抜ける。
Re: 【特番】ハンターアーカイヴ〜銀色の狩人の手記〜 3章
投稿日 : 2018/09/25(Tue) 23:51
投稿者 HUNT ID[0393]

刃の森にのみ生息する大ヤマネコから皮を剥ぎ取ることが出来れば、中々良い収入と言えるが、僕の店は色んな層の冒険者に利用してもらうために良心価格で販売するようにしている、つまり、手が届く価格だ。

そこそこ道具袋に空きがあり、体力気力共に充実している時は、刃の森の隣にある芳香の森で、アロマウッドなどを採取する事もあるが、あそこは入手できる素材の密度が高い分、道具袋の整理に時間がかかるので、普段はあまり立ち寄らない。
アロマウッド自体はエッジウッドに並ぶ人気商品であるのだが、何かと面倒なので、店に並ぶ頻度は、気が向いたら程度だ。

探索を続け店の商品を並べられるだけ並べると、集めた果実を醸造用の大樽に詰め込み、ノルツの宿へ向かった。昨日仕留めた白熊の肉が良い感じに熟成している頃だろう、ワインで煮込んだシチューが楽しみだ。
Re: 【特番】ハンターアーカイヴ〜銀色の狩人の手記〜 3章
投稿日 : 2018/09/25(Tue) 23:45
投稿者 HUNT ID[0393]
ログ117
冒険者の日常

使い捨ての装備がそろそろ痛んできたので、セナルス中を歩き回って素材を集めた。

鏡湖でミストからミストストーンを入手し、刃の森でエッジウッドから樹皮を削り取り、普段は岩で塞がれている採掘場から良質な黒鉱石を採掘した。

これだけあれば、それなりの武具が作れるだろうと、ムタンの工房へ行くも、苦労して集めた素材が全て失敗作に成り果ててしまった。

仕方がないので、フリーマーケットを覗いて装備を整えようと広間に向かうが、自分の開いている店の商品が少なくなっている事に気づき、当初の目的を忘れ店に並べるための品を集めにムタンを発った。

基本的に売る予定の物が思い浮かばない時は、刃の森で目につく素材を片っ端から拾い集め店に並べる様にしている。
エッジウッドの素材は中々の高品質な布や木材が作れるので、何かと武具づくりに重宝する。その証拠に売れ行きも良く、丸々買占められる事も多いので、採取し甲斐があると言う物である。
Re: 【特番】ハンターアーカイヴ〜銀色の狩人の手記〜 3章
投稿日 : 2018/09/08(Sat) 23:19
投稿者 HUNT ID[0393]
鉄鉱石を溶鉱炉で溶かし、時折引き出しては、ハンマーで不純物を物理的に叩き出す。最初に投入した鉱石の頃に比べて随分と小さくなってしまったが、それだけ不純物が取り除かれた事を意味しており、これを何度も繰り返すことで純度を高くすることが出来る、むろん物理的に叩き出している以上限界はあるが・・・。

出来上がった木材や金属塊を、工房の一室に移し、加工を始める。
木材を蒸気加工し、曲線を作り、その外周を平たくした金属板で補強し、ねじ止めをする。

完成したの物は所謂、補強された木盾で、軽くて取り回しがきく代わりに、そこまで防御力が高い訳でもない一般的な盾だが、有るのと無いのとでは、生存率が一気に変わって来る。

主力装備の殆どが耐久値を減らしている現在、丸腰に近い状態だが、特別性能を求めている訳ではないのならば、簡単な装備を即席で用意する事も出来る。もっとも、武具屋からしたら余り面白くない話だろうが・・・。

暫くして拵えたものは、布製のズボンと革のジャケットであった。他に、探索地で野営していた冒険者から購入したベルトと腕輪をはめ込む。

武具の作成や、コボルド村での連戦で疲労していたこともあって、疲労を取るためにノルツへ向かう。
束の間の休息の後、再び旅立とう、次の力を蓄えるために・・・・糧を得るために・・・。
Re: 【特番】ハンターアーカイヴ〜銀色の狩人の手記〜 3章
投稿日 : 2018/09/08(Sat) 23:18
投稿者 HUNT ID[0393]
ログ116
戦から日常へ・・・・。

くっ・・ここまでか、撤退する。

日頃の備蓄作業で、たまりにたまった武具の修復魔法のオーブを有効利用しようと、竜の峡谷や魔物の集落などの危険地帯を探索し続けていたが、度重なる連戦で修復用オーブは尽き、主力装備の耐久値は明らかに減っており、いつ爆ぜてもおかしくない状況になっていた。

無数のコボルドの屍を踏み越えて、コボルドの集落の門をくぐりぬき、荒野を走り抜け帰路に就く。

竜鱗を重ねて削り出した堅牢な盾は、無数の傷が出来ており、城壁をも貫通する威力の機械弓は、フレームが軋んでいた。

機械弓の方は、ギリギリ一級品に届かない性能だったので、このまま使いつぶすつもりだが、竜鱗製の盾だけは、壊すわけには行かない。

丁寧に布を巻きつけた後、魔法蔵に入れ、軽装備のままセトラの門をくぐり、ムタンへと向かった。
昔なら、軽装備で街道を歩くなど自殺行為に等しい事だが、現在では短剣一つで突破する事も出来るだろう、最も今は弓以外を使う気になれないが・・・。

ムタンに行くまでの道中、手ごろな鉱石や木片を拾いながら、時々襲い掛かる魔物を撃退し、何の苦も無くムタンへ到着する。

早速、街の工房に行き、水車と連結した自動ノコギリに木片を当てて製材し、余った端材や大鋸屑は集積所に捨てて、近くの溶鉱炉へ向かう。
Re: 【特番】ハンターアーカイヴ〜銀色の狩人の手記〜 3章
投稿日 : 2018/09/08(Sat) 23:16
投稿者 HUNT ID[0393]
ゴーレムの破片が、僕を追いかけて来た氷の彫像達を埋め、広間の通路を塞ぎ、追手の追撃を止めた。

だが、氷の彫像の足音が別の出入り口からも聞こえて来ているので、時間稼ぎ程度にしかならないだろう、塞がれた通路からもゴーレムの破片を撤去しようと、氷を削るような音が聞こえて来ている。

今回はあくまで依頼の達成が最優先なので、ゴーレムを討伐した証拠に破片の一部を回収して、氷の城の正門へ走り去った。

氷の城の内部の警備のための巨像が、集落を襲うとは考えにくいが、破片だけでも回収せよと言う事は、何らかの研究に使うのだろう、大抵碌でもない事になるのだろうが・・・・・。
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