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【特番】ハンターアーカイヴ〜銀色の狩人の手記〜 3章
投稿日 : 2018/09/03(Mon) 00:06
投稿者 HUNT ID[0393]
前回よりもストックが少な目なので、また日記を再開できる事を祈って、第3章行きます。
何だかんだで、要望もあったので、続けられるよう頑張りたい所です。

ロック解除機能はないみたいなので、続きはストック待ちです。
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Re: 【特番】ハンターアーカイヴ〜銀色の狩人の手記〜 3章
投稿日 : 2018/09/08(Sat) 23:13
投稿者 HUNT ID[0393]
先ほどよりも強力な炎のオーブを用意し、機械弓を構えるも、既に氷のゴーレムの拳が眼前に迫っており、次の瞬間、轟音と共に巨大な拳が氷の城の床を砕いた。

しかし、僕はゴーレムの拳が届くよりも前に、ゴーレムに向かって跳躍し、股下を潜り抜ける事で回避していた。

がら空きになった背中に、機械弓を連続発射し、背中に亀裂を入れると、ワイヤーのついたナイフを投げつけ、ゴーレムの肩に食い込ませ、ワイヤーを伝って素早くゴーレムの背中に張り付いた。

振り落とそうと、暴れるゴーレムの頭部に機械弓の銃口を向けると、ドン!と言う音共に首を跳ね飛ばし、動きが止まるのを確認すると、背中の亀裂に破壊の炎を宿したオーブをねじ込み、火種となる魔力を微量に流し、ゴーレムの背中から飛び降りる。
着地と同時に前転し、衝撃を分散させると、背後で爆音を響かせて、ゴーレムが木っ端みじんに爆散した。
Re: 【特番】ハンターアーカイヴ〜銀色の狩人の手記〜 3章
投稿日 : 2018/09/08(Sat) 23:12
投稿者 HUNT ID[0393]
僕は、懐から解けない氷で作られた鍵を取り出すと、正門の鍵穴に差し込み回すと、ガチリと言う音と共に氷の鍵が砕け散り、乾いた氷が擦れる音共に、目の前の門が下に沈んで行く。

氷の城の内部は、外の様に強烈な吹雪こそない物の、凄まじい冷気が周辺に立ち込めている。

正門をくぐり城の内部を歩いていると、突然廊下に飾られていた氷の彫像が襲い掛かって来た。

不意を突く形で放たれた氷の槍の一撃を寸前の所で回避し、炎の魔法が封じ込められたオーブを投げつける。オーブがまばゆい光を放ち、砕け散るとともに尾を引くように炎の矢が氷の彫像に向かって直進する。
氷の彫像に小爆発が起こり、胸部にひびが入り、追撃に放たれた機械弓の鏃が、ひびに穿たれ、耐久限界を迎えた彫像は、破裂音と共に粉々に砕け散った。

氷の彫像を破壊すると、仲間を破壊された怒りからか、廊下に並んでいた氷の彫像達が一斉に動き出し、こちらに集まって来た。
包囲されない様に、廊下を走り抜け、広間まで逃げると、広間の中心部に収まる様に佇んでいた巨大な氷の彫像が、ゴリゴリと不気味な音を響かせて襲い掛かって来た。

ノルツのギルドの依頼に書かれていた、討伐対象のゴーレムで間違いないだろう。
Re: 【特番】ハンターアーカイヴ〜銀色の狩人の手記〜 3章
投稿日 : 2018/09/08(Sat) 23:10
投稿者 HUNT ID[0393]
ログ115
凍てつく巨人

凍り付いた大気、一歩先すら見えなくなる強烈な吹雪、永遠の氷河と呼ばれるノルツ北方に広がる永久凍土に僕は居た。

いつも通り、食糧の備蓄と余った素材や自家製ワイン等を売りに出そうと思ったが、定期的に生産していた武具の修復魔法のオーブが魔法蔵から溢れ出ていたので、久しぶりに難所に挑もうと思った。

何か目ぼしい相手は居ないかと、竜鱗で作り出した武具を着込んで、酒場のコルクボードを覗くと、無機質な巨人の討伐依頼が張り付けられていた。

コルクボードから依頼書を剥がし、ギルドの受付に判子を押してもらい、依頼を受諾すると、食糧とオーブ、そして各種治療薬をバックパックに詰め込みノルツを発った。

暫く北に向かって歩き続けると、次第に土が雪に隠れ始め、更に奥に進むと完全に氷に変わっていた。
猛烈な吹雪に耐え、時折襲撃するユキヒョウやシロクマなどを撃退しつつ、永久凍土を進んだ。
体温を奪われ、手足の感覚が無くなりつつあったが、突如なんの前触れも無く視界を奪っていた猛吹雪が止み、目の前に氷を削って作られた巨大な建造物が現れた。

かつて、この大陸の北方を治めていた冬の国の城が眼前に広がる。
王国が健在だった頃から王城を見守っていたであろう歴戦の騎士を象った氷の彫像が、正門に並び、来訪者を睨んでいる。
Re: 【特番】ハンターアーカイヴ〜銀色の狩人の手記〜 3章
投稿日 : 2018/09/05(Wed) 23:02
投稿者 HUNT ID[0393]
距離はまだある、機械弓の照準をつけ、体の中心めがけて引き絞られた弦を解放し、強力な鏃が風天使めがけて飛び出す。
命中した!・・・そう思った瞬間、風天使の剣の一振りで、鏃が明後日の方向へと弾き飛ばされる。
信じられない光景を見せつけられ、驚愕に染まるも、次の瞬間には胸を鎧ごと風の剣で貫かれ、力尽きてしまった。

風天使が、剣を一振りして、血潮を払うと、再びまばゆい光と共に空へ去って行った。
・・・・暫く意識を失っていると、僕の胸の傷は塞がれており、蘇生の護符が1つ砕け散っていた。どうやら、神のご加護が、僕の命を救ってくれた様だ。

このまま探索を続けるのも危険なので、ふらふらと機械弓を杖代わりにして、魔物と遭遇しないように警戒しながら、烈風峰を後にした。
Re: 【特番】ハンターアーカイヴ〜銀色の狩人の手記〜 3章
投稿日 : 2018/09/05(Wed) 22:59
投稿者 HUNT ID[0393]
この峡谷には疾風峡谷で見かけるシルフとは格が違う上位種が、住んでおり、風の刃よりも強力な竜巻を発生させる魔法を使ってくるため、並な冒険者では、まともに探索すら出来ないだろう、しかし、今回の僕にはディスペルと言うとっておきの防御魔法があるので、さほどの脅威にはならい。

ただし、この山に生息する雷の巨鳥が放つ雷撃は、魔法とは違う性質を持っているため、ディスペルのオーブでは防ぐ事が出来ない、ヒールやグレートヒールなどで、その傷を無理やり治癒するしかまともな方法は無いだろう。
ただ、マジックシールドなどの特殊攻撃を防ぐ障壁魔法ならば、この攻撃を防ぐ事も可能らしく、それで命拾いした冒険者も居るらしい。

風の精霊や、岩に張り付くウーズを撃退しながら探索を続けていると、壮大な音楽と共に、空から眩い人影が舞い降りた。

・・・美しい
思わず見とれてしまうほど、神々しい姿をしたそれは、腰につけた鞘から剣を抜くと、僕に向かって切りかかって来た。
一瞬反応に遅れつつも、対抗呪文のオーブを発動させ、周囲の魔力を消滅させ、風天使の魔法を無力化させる。
しかし、風天使の突進は止まらない!
Re: 【特番】ハンターアーカイヴ〜銀色の狩人の手記〜 3章
投稿日 : 2018/09/05(Wed) 22:58
投稿者 HUNT ID[0393]
ログ114
烈風を司る者

凄まじい風が吹き荒れる峡谷・・・疾風峡谷
風の精霊が活発的になっていると言う情報を得たので、回復と対抗呪文のオーブを持ち、装備を整えて向った。

気を抜くと足元をすくわれる程の凄まじい風が吹き付け、時々岩陰などに隠れながら風が止むのを待ちながら探索を続けた。

時々風の精霊に襲われる事があるが、これを機械弓で打ち抜き撃退し、風の刃を浴びせられれば回復のオーブで癒し、さほど消耗せず、疾風峡谷の魔物討伐は順調に進んだ。

しかし、これだけ風の精霊や空気の魔物を討伐し続けたのに強大な気配は、一向に弱まらなかった。

多少装備が心許無いが、どんな強力な魔法も完全に無力化する対抗呪文のオーブを用意し、疾風峡谷のさらに奥地、烈風峰へ向かう事にした。

此処まで奥まで進むと、風と言うよりも、凶器に等しい烈風が吹き荒れ、無数の竜巻が、山を削り取り、大量の岩石を隕石の様に降り注がし、この世の光景とは思えない物が眼前に広がっている。

当然ながら竜巻に巻き込まれたらまず、命は助からないだろう、霊薬を飲み続けて人間離れした生命力を身に着けた僕でも、風で吹き飛ばされて来た岩石の直撃を食らおうものなら、昏倒は避けられない。
Re: 【特番】ハンターアーカイヴ〜銀色の狩人の手記〜 3章
投稿日 : 2018/09/04(Tue) 20:26
投稿者 HUNT ID[0393]
鈍い音とともに鱗の隙間に撃ち込まれた鏃が爆ぜ、鮮血が噴き出し、ヒュドラが苦痛に満ちた表情をする。
怒り狂ったヒュドラの頭部の一部が、鱗を逆立たせ、こちらに向かって鱗を撃ちこんでくる。
すかさず盾を構えるが、あまりの発射数に守り切れていない部分に鱗が突き刺さり、筋肉が切られる激痛が体中に走る。

ヒュドラはその隙に、森の奥に逃げて行ったが、負傷をさせることは出来た。
今回は、あくまで遺跡から石板を入手する目的なので、深追いはせず、デゼルまで帰還する事にした。
もし、再びこの孤島に訪れる事があれば、次こそヒュドラを仕留めたい所である。
Re: 【特番】ハンターアーカイヴ〜銀色の狩人の手記〜 3章
投稿日 : 2018/09/04(Tue) 20:24
投稿者 HUNT ID[0393]
石板を抱えて、船に戻ろうとすると、森の奥からミシミシと言う音を立てて、巨大な鱗が見えた。
慌てて石板を遺跡の陰に隠すと、鞭のように撓る尾が目の前に迫って来た。
咄嗟に盾で防御するが、あまりの威力に吹き飛ばされ、遺跡の壁に叩き付けられ、口から血の混じった唾液を掃き出し、意識がもうろうとする。

森の奥を睨みつけると、木々をなぎ倒しながら複数の頭部を持つ巨大な爬虫類が現れた。
遺跡内部を除けば、この孤島で最強クラスの魔物であるヒュドラが、こちらを捕食しようと、炎の様に舌をちらつかせている。

機械弓を杖代わりに、よろよろと立ち上がると、ポーチに入れていた攻撃魔法のオーブを投げつけ、ヒュドラの死角に回り込もうと走り出す。
視界の横で、発動したフレイムアローがヒュドラの頭部の一つに叩き付けられ、大きくのけぞったのを確認すると、その間に装填を済ませていた機械弓を胴体めがけて発射する。
Re: 【特番】ハンターアーカイヴ〜銀色の狩人の手記〜 3章
投稿日 : 2018/09/04(Tue) 20:23
投稿者 HUNT ID[0393]
ログ113
南海の孤島の多頭蛇

運よく天候に恵まれて、特に事故も起こさず、デゼル南方に存在する孤島に到着することが出来た。

ギルドから依頼を受け、古代遺跡の遺物を手に入れるために、密林を探索するが、この島に生息する原生生物の襲撃に遭い、これをフレイムアローなどの強力な攻撃魔法で撃退する。

この島に生息するゲル状生命体、グリーンウーズは、名前の通り緑色をしたウーズの一種で、他のウーズとは違い、風削石という風属性を帯びた特殊な鉱物を体内に蓄積する性質があり、生命活動を停止し、干からびる時に、成分が凝縮し、鉱石化する事がある。
ウーズの残骸を解体しても何も入手する事が出来ない事もあるが、それでも、狙って狩る価値はある。

ウーズの他にも、成仏できない彷徨う魂であるウィスプに遭遇する事もあり、これの発する閃光を浴びると正気を失う事もあるので、ホーリーを用意する事も忘れないようにしよう。

密林の奥に進むと、倒壊した石造りの建造物の残骸が散らばっており、蔵の様なものが朽ちた柱に塞がれていた。
倒壊した柱を体当たりで強引にどかすと、バラバラと音を立てて塞がれていた奥に、絵が描かれた石板の様な物が見えた。

ギルドが依頼していたのは、おそらく、この石板だろう、手でつかむと意外と簡単にボコッと言う音を立てて外れた。
Re: 【特番】ハンターアーカイヴ〜銀色の狩人の手記〜 3章
投稿日 : 2018/09/04(Tue) 11:44
投稿者 HUNT ID[0393]
ログ112
激戦、そして消耗

少し前は、大草原や妖精の森で備蓄をし過ぎて食糧や傷薬などを余らしていたが、ここ最近は危険地帯の探索で、大量消費する事が多くなり、あれほど在庫を余らせていた傷薬が枯渇しつつある。

長距離遠征が可能なほど、武具の修復魔法が余ったので、時間を見つけて久しぶりに本格的な遠征をおこなった。

強力な魔法に身を焦がされ、竜の熱線を浴び、雷鳥の雷撃に貫かれる、強敵との戦いはこれである、久しく忘れていた感覚だが、体の芯から熱せられ、痛覚すら忘れる様なこの感覚は悪くない。

魔法と魔法のぶつかり合い、肉と肉のぶつかり合い、鮮血を浴び続け勝利を得て、次の一瞬で理不尽に死ぬ、これこそが戦い、これこそが節理、この地に生まれた赤子すらこの運命からは逃れられない。

セナルスは人が生きるには過酷な地だ、街の外に出れば野獣や魔物がひしめく魔境の地、魔物が現在よりも少なく、「国」と言う大きな塊が存在することが出来た蜜月の刻は、もう既に我々の手から零れ落ちて戻ることは無い。

誰かが神のしもべの元を訪ねよと言っていた、誰かがセナルスの何処かに存在する神の土地を探せと言っていた。
だが、そこに蜜月は存在するのかどうかは、誰も知らない。
しかし、探さねばならない、戦わなければならない、冒険者として、セナルスを旅する者として。
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