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【特番】ハンターアーカイヴ〜銀色の狩人の手記〜 3章
投稿日 : 2018/09/03(Mon) 00:06
投稿者 HUNT ID[0393]
前回よりもストックが少な目なので、また日記を再開できる事を祈って、第3章行きます。
何だかんだで、要望もあったので、続けられるよう頑張りたい所です。

ロック解除機能はないみたいなので、続きはストック待ちです。
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Re: 【特番】ハンターアーカイヴ〜銀色の狩人の手記〜 3章
投稿日 : 2018/09/03(Mon) 21:03
投稿者 HUNT ID[0393]
「ピョン」
『やぁ、逃げなくて良いよ、君とお話がしたいんだ』
「ピョン」
『やはり、ダメか・・・噂なんて当てにならないものだね。』
「ピョン」
『?なんとなく、ウサギの言葉がわかるような?』
「ピョン」
『おおっ、言葉がわかる・・・気がする』
「ピョン」
『え?僕たちの事そう思っていたの?』
「ピョン」
『いや、気持ちはわかるけど、そういう言い方はないんじゃないかな?』
「ピョン」
『うん?何が言いたいの?』
「ピョン」
『そんな事言うなら、焼き肉にしちゃうよ?』
「ピョン」
『え?・・・』
「ピョン」
『あぁ、そう言う意味ね、ごめんごめん勘違いしていたよ』
「ピョン」
『え?いや、そういうつもりは・・・』
「ピョン」
『本当?』
「ピョン」
『へぇ〜〜』
「ピョン」
『わかったピョン、やってみるピョン。』
「ピョン」
『Okだピョン、まかせてピョン』
「ピョン」
『ピョン』
「ピョン」
『ピョン』
「ピョン」
『ピョン』
Re: 【特番】ハンターアーカイヴ〜銀色の狩人の手記〜 3章
投稿日 : 2018/09/03(Mon) 20:35
投稿者 HUNT ID[0393]
ログ107
リレー日記5 動物語

何やら、最近動物の言葉を喋る人が酒場にうろついていると言う噂を聞いた。
ピョンだのチャウだのガウだの奇妙な語尾をつけて話し、あちこちの町を駆け回っているとの事だ。

その噂は、魔物語を習得した者だとか、今まで倒した動物の怨念をぶつけられたとか、人間に化けた魔物の偵察部隊だとか、何が真実なのか分からないほど派生している。

もし仮に魔物の言葉が理解できるようになったとしたら、わざわざコボルドやオーク共と、戦わず、交渉で交戦を避けることが出来るかもしれない。

真相を確かめるため、町を歩き回り情報収集を始めた。

セトラで出会った不思議な雰囲気のローブを着た箱売りの男からは、動物に話しかけ続ければ動物語を喋れるようになるよ、と、教えてくれた。

これは、誰でも出来そうな方法なので大草原のウサギで、さっそく試してみた。
Re: 【特番】ハンターアーカイヴ〜銀色の狩人の手記〜 3章
投稿日 : 2018/09/03(Mon) 00:24
投稿者 HUNT ID[0393]
驚くことに、その胃袋には、餌食となった動物の死骸の他に水晶の原石が丸ごと収まっており、目につくもの全てを食らい尽くす、貪欲な食性が伺える。

想定していたよりも、多くの収穫が得られたので上機嫌でセトラの町に戻ると、青空広場でイベントが開催されているらしく、町が活気に満ちていた。
多くの冒険者が新米、熟練者問わず集まり酒場で騒いでいた、これからもきっと、良い事があるだろう。

荷物整理のために、暫く酒場で干し肉とエールを楽しみつつ、穏やかにセトラの町を酒場の窓から眺め続けた・・・。
Re: 【特番】ハンターアーカイヴ〜銀色の狩人の手記〜 3章
投稿日 : 2018/09/03(Mon) 00:20
投稿者 HUNT ID[0393]
片腕は激痛で暫く使い物にならないが、歯を食いしばり、わき腹にボウガンを挟み片手でトリガーに指をかける。
照準を合わせるため、スコープを覗くと、大鰐の顎に挟まった縁が金属で補強された木盾がメキメキと音を立て、砕け散るのが見えた。

執拗なまでに盾を砕き咀嚼する大鰐に恐ろしさとある種の滑稽さを感じつつも、その眼球に照準を向け、事前にギリギリまで引き絞られていた矢じりを開放し、快音を発しつつ大鰐に直進させた。
着弾と共に悲鳴とも怒号ともつかない呻き声を上げ、さらに、泥水をまき散らしながら暴れる大鰐の口の中に置き土産の如く放り投げられた火の玉のオーブが炸裂する。

口や鼻から黒煙を上げつつ、力なく倒れる森の主に、近づき死亡を確認すると、ナイフを突き立て解体を始める。
予想通り、可食部分は内部からの魔法炸裂の影響で殆ど焼け焦げてしまっていたが、その表皮は素材としての形状を保っていたので、慎重に剥ぎ取り、バックパックにしまった。
Re: 【特番】ハンターアーカイヴ〜銀色の狩人の手記〜 3章
投稿日 : 2018/09/03(Mon) 00:18
投稿者 HUNT ID[0393]
野獣や魔物を追い払いつつ暫く探索を続けていると、繁みを払った先に黒い塊が飛び込んできた。
それは、鈍く黒光りした皮膚を持ち、短剣と見まごうばかりの太くて鋭い牙をもった大型の爬虫類であった。
すかさず殺気を飛ばして、威嚇するが、この森の食物連鎖の頂点と言うプライドがあるのだろう、それに呼応するかのようにその大顎を開き唸り声を上げる。

退かない事を確認すると、その口内にボウガンの照準を合わせトリガーに指をかけるが、その隙に一気に間合いを詰められ、眼前にずらりと牙の並んだ大顎が迫ってくる。
多少距離が離れていたと、油断しているのが不味かった、慌てて盾を突き出し、攻撃を防ごうとするが、盾にかみつくと同時にその重厚感あふれる巨体を回転させ引き千切ろうとしてきた。
ワニが得意とする死の螺旋(デスロール)が僕の腕を捩じり、そのまま体も合わせて森に積もった腐葉土に叩き付けられ、泥水をまき散らしながら捩じられる。
しかし、途中で盾と腕を固定するベルトに大鰐の牙に触れ、切断されると同時に腕が解放され、その勢いのまま何度もバウンドしながら転がり繁みのクッションにぶつかるまで止まらなかった。
Re: 【特番】ハンターアーカイヴ〜銀色の狩人の手記〜 3章
投稿日 : 2018/09/03(Mon) 00:16
投稿者 HUNT ID[0393]
ログ106
リレー日記1 死の螺旋

市場に並べた素材を一通り売り払うと、少し遅めに町の外へ出て探索を始めた。
セトラの近くに広がる白い木々が立ち並ぶ森へと足を踏み入れると、森で拾える胡桃や山葡萄などをバックパックに詰め込み、収集を開始した。
時々こちらを様子見するように、遠目からコボルドが姿を現すが、直接的な接触を避けている様だった。
無用な争いは避けるべきだ、お互いそこら辺を理解しているのだろう、だが、こちらに危害を加えてくるようならば容赦はしない。
新人時代なら彼らと交戦をすることも多かったが、今では言葉すら通じないオオカミやワニなどにすら軽く殺気を飛ばすと追い払うことが出来るのだ。

何度か、ワニ皮の納品依頼が舞い込む事があったので、先制攻撃の魔法を使って逃げ出す前に仕留めることもあったが、基本的に逃げる者には追撃を加えないようにしている。
Re: 【特番】ハンターアーカイヴ〜銀色の狩人の手記〜 3章
投稿日 : 2018/09/03(Mon) 00:13
投稿者 HUNT ID[0393]
エアフォーカスの魔法を食らって、傷を負っていたので、薬袋から青紫の薬を取り出し、幹部に塗布すると、新たにディスペルの魔法を用意して探索を再開した。

暫く探索を続けていたが、先客がいたのだろうか・・・多数の吸血蝙蝠と、スプリガンの死骸が転がっており、ところどころトラップが破壊されており、墓守の長と思われる、蛇の髪をもつ女性型の魔物が息絶えていた。

魔物の気配の少ない地下墓地を歩き続け、回収できるだけの宝箱を回収すると、空間湾曲の魔法を唱え、ムタンへと転移した。
結局、噂の隠し扉は発見できなかったが、収穫はあったので、今回の探索は成功とみてよいだろう。

未知の領域が存在するならば、冒険は続く、そして、謎が解明されれば、新たな謎がそこに現れる。
だからこそ、冒険者稼業は止められない。
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