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【特番】ハンターアーカイヴ〜銀色の狩人の手記〜 3章
投稿日 : 2018/09/03(Mon) 00:06
投稿者 HUNT ID[0393]
前回よりもストックが少な目なので、また日記を再開できる事を祈って、第3章行きます。
何だかんだで、要望もあったので、続けられるよう頑張りたい所です。

ロック解除機能はないみたいなので、続きはストック待ちです。
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Re: 【特番】ハンターアーカイヴ〜銀色の狩人の手記〜 3章
投稿日 : 2018/09/04(Tue) 11:42
投稿者 HUNT ID[0393]

余りの猛烈な広範囲攻撃に、全ての針を回避するのは無理だったので、盾を構えつつメデューサを目指して走り続けた、当たると不味そうな針の束は回避し、比較的弾幕の薄い所は、ダメージ覚悟で突っ切った。
メデューサの懐に飛び込み、腹部に機械弓を発射し、空いた穴に緑色のオーブを腕ごと突き刺す、驚愕と苦悶に満ちた表情を浮かべたメデューサに死刑宣告が如く、発動呪文を唱えると、大気の渦がメデューサの体内を蹂躙し、大量の肉片をまき散らし、カタコンベを血で汚した。

思わぬ強敵と遭遇し、負傷しつつも、帰路に就いた僕は、血だまりが結晶化した様なメデューサの宝玉を見つめつつ、デゼルへ向かった。
Re: 【特番】ハンターアーカイヴ〜銀色の狩人の手記〜 3章
投稿日 : 2018/09/04(Tue) 11:40
投稿者 HUNT ID[0393]
松明を片手に持ち、周囲に警戒しつつ、機械弓を構えていると、闇の奥から無数の細かい刃が向かってきて、鎧の表面をガリガリと音を立てて削った。
地下墓地に潜む者たちスプリガンが、侵入者を排除しようと襲撃してきたのだ。
すぐさま松明を魔法が飛んできた方向に投げつけ、スプリガンを火だるまにした後、機械弓で胸部を攻撃、更に追撃にフレイムアローを叩き付け爆散させる。
スプリガンの死骸は、周囲を照らす巨大な松明の様に燃え上がり続けた。
乾燥させて脂を塗りつけたメイプルウッドを取り出し、スプリガンの死骸から炎を貰うと、そのままカタコンベの奥へと進んだ。

途中、明かりに引き寄せられた吸血コウモリやウィスプに襲撃を受ける事もあったが、軽く撃退し、翼膜などを剥ぎ取りポーチに詰めた。
ある程度、探索が終わり、ポーチの空きも限界に近付いてきたので、帰ろうとしたとき、無数の針が飛来し、周囲の構造物を穴だらけにした。
松明の明かりにゆらゆらと動く、女性のシルエットが地下墓地の壁に浮かぶ・・・。
それは、美しい女性の姿をした魔物だった・・・しかし、縦に割れた瞳孔と毒々しい模様をした蛇の髪を持っていた。
地下墓地の主メデューサが妖艶な笑みを浮かべて、祭壇と思われる場所に陣取っており、踊るように無数の針を飛ばしてきた。
Re: 【特番】ハンターアーカイヴ〜銀色の狩人の手記〜 3章
投稿日 : 2018/09/04(Tue) 11:39
投稿者 HUNT ID[0393]
ログ111
リレー日記20 血の結晶

鼻を衝くアンモニア臭が立ち込める海上、何者かによって息の根を止められた巨大な海魔が海面に横たわっており、大量の黒ずんだ体液をまき散らしていた。

デゼルの港から出航し、暫くして猛烈な嵐に遭い、帆を畳んでオールで漕いでいると、このような物に出くわしてしまったのだ。
近付いてオールで叩いてみても反応がない事から、完全に絶命している様だ。
デゼル近海の海域を支配する巨大な烏賊、クラーケンは、非常に広範囲の縄張りを持っており、同種が近づこうものなら壮大な縄張り争いを起こすので、通常は他の個体が同じ海域に居る事は無い。
即ち、この海魔の死骸が表わすものは、束の間の平穏、この海域は暫く危険な生物が存在しない海域となったのだ。

釣りをするには絶好の機会ではあるが、今回の目的は違うので、そのまま南に進み、大きな孤島に上陸した。

地図を確認しつつ、地下墓地へ向かい、装飾の施された鍵を差し込み、重い石の扉を開いた。
地下墓地の中は埃まみれになっており、カビの臭いが鼻腔をくすぐる。
Re: 【特番】ハンターアーカイヴ〜銀色の狩人の手記〜 3章
投稿日 : 2018/09/04(Tue) 11:36
投稿者 HUNT ID[0393]
ログ110
リレー日記19 魚の山


最近、カタコンベで拾った奇襲攻撃用のオーブを持て余しているので、水晶湖の近くにある洞窟でアクアゴブリン狩りをしているのだが、時々彼らのものと思われる釣竿を入手するので、釣りをすることが多くなった。

ノルツの鏡湖では、脂の乗った魚が釣れて、デゼルの海では、淡水魚とまた違った風味の魚が釣れる、そして此処、水晶湖では、他の釣りスポットに比べて淡白な味わいの魚が釣れる。

味が淡白な分、塩焼きに向いており、釣りたての魚を〆て、串焼きにして食べるのが中々乙なものだ。
しかし、アクアゴブリン退治や、釣りで魚を沢山入手し過ぎた為、道具袋がいい加減重くなってきた。
仕方がないので、余った分は市場に出し、残りは妖精の森で拾ったスパイスでグリルにした。
機会があれば、他の釣りスポットでも釣りを楽しんでみよう。

ふと、海の釣りを思い出したが、あそこは確かになかなかの釣りスポットだが、まれに巨大な烏賊が出没するので注意が必要だ。
今も、釣り人で賑わっているかもしれないが、水生モンスターの襲撃に注意を呼びかける必要がありそうだ。
Re: 【特番】ハンターアーカイヴ〜銀色の狩人の手記〜 3章
投稿日 : 2018/09/03(Mon) 21:12
投稿者 HUNT ID[0393]
ポーチからスニークの魔法を取出し、辺りの背景に溶け込むと、物音を立てないようにその場を離れた。

暫く山道を歩いて、ムタンの町が見え始めるころ、ふと先ほどのヒナのものと思われる羽毛が散らばっていた、冒険者のものと思われる装備品の破片と血痕と共に。

誰かが、親とはぐれたヒナと偶然遭遇してしまったのだろうか、凹んでいて判別がつきづらいが、女性用の胸部装甲と思われる。
固定ベルト部分は引きちぎられており、インナーの部分と思われる血で黒ずんだ繊維片が散らばり、その嘴の一撃を受けてしまったのだろうと推測した。

鎧が衝撃を逃してくれたことと、その時に外れた鎧に興味を示し、夢中になっていたお蔭で、逃げ延びる事が出来たのか血痕はムタンへ向かう道に続いていた。

途中で止血したのか血痕は途絶えていたが、この調子で行けば、無事にムタンへ辿り着けたのだろう。
名も知らぬ冒険者の無事と山中で遺体を探す事にならなかった事で胸を撫で下ろすと、荷物を整理した後、ムタンへ向かった。

葡萄酒用の山葡萄の収集依頼に、薪集め、ギルドの仕事はまだまだ沢山ある、一仕事終えたらノルツの温泉でゆっくり疲れを取るとしよう。
Re: 【特番】ハンターアーカイヴ〜銀色の狩人の手記〜 3章
投稿日 : 2018/09/03(Mon) 21:10
投稿者 HUNT ID[0393]
巨大な巣の中にはヒナが数匹、ピヨピヨと鳴きながら親鳥の帰りをまっており、巨大な卵の殻が数個転がっているところをみると、最近孵化したばかりの個体とみて良いだろう、しかし、卵の殻の数に比べてヒナの数が少ないように見える、巣から落ちてしまったのだろうか?

暫くすると、大気を震わせるような羽音を響かせ、親鳥がヒナを咥えて巣に戻ってきた。
僕はその様子を茂みの奥から観察していたが、戻ってきたヒナは巣に残っていたヒナに比べて肉つきがよく、腹が満たされている様だった。

親から離れたヒナは大抵、外敵に襲われて助からないのだが、このヒナは自分で食料を集め、狩りを行い、腹を満たすことができたのだろう、グリフォンともなると、普通の鳥と比べられないのだろう、まったく末恐ろしいものだ。

よく見ると、親鳥は先ほど交戦した若いグリフォンの様だ、凶暴な生物だが、巣に残っていたヒナに山羊の肉を与えている様子を見ていると、彼らを狩る気にはなれなかった。

確かに、人間に害を与える凶暴な魔物ではあるが、これだけ巣の位置が山頂付近にあるのならば、滅多なことではムタンまで下りてくることはないだろう、唯でさえ個体数が少ない生物だ、ここでヒナごと倒してしまっては生態系にどの様な悪影響があるか判ったものではない。
Re: 【特番】ハンターアーカイヴ〜銀色の狩人の手記〜 3章
投稿日 : 2018/09/03(Mon) 21:09
投稿者 HUNT ID[0393]
ログ109
リレー日記16 巨鳥の巣

突き抜けるように広がる青空に、澄んだ空気、今まで松明を片手に暗い場所を歩いていたのが嘘の様な景色が広がっていた。
鋸山と呼ばれる、セナルスを斜めに断ち切る様に聳える山脈の一角、セトラから隣町であるムタンに向かうために登らなければならない険しい道、そして魔物、新人冒険者が本当の意味で冒険者として認められる最後の関門である。

空気が淀んだ廃坑に比べると、澄んだ空気と天から下界を見下ろす様な絶景に心躍る者も多く、冒険者として認められて久しい僕も、この素晴らしい景色に全く飽きが来ない、廃坑では採れなかったブドウやクルミなどの食料もそれなりに手に入るため、幾らか探索も楽になった様に感じるだろう。

しかし、この山脈の一角は、人食いの巨大怪鳥が縄張りとしており、うかつに彼らの領域に踏み込んだ場合、オークだろうが山羊だろうが、関係なく、その鉤爪と嘴の餌食になるだろう。

先ほど若い個体と思われる鋸山の主、狂鳥グリフォンに遭遇・交戦し、機械弓と風魔法をお見舞いしてやったが、止めを刺すには至らなかった。

ヨロヨロとバランスを崩しつつも空に逃げ去る姿を見届け、ムタンへ向かおうと、再び山道を歩くが、頭上に気配を感じ、崖の上に視界を移すと、太い木の枝と羽毛で作られた巨大な鳥の巣があった。
Re: 【特番】ハンターアーカイヴ〜銀色の狩人の手記〜 3章
投稿日 : 2018/09/03(Mon) 21:07
投稿者 HUNT ID[0393]
本来、赤蠍の甲殻は、特殊な魔力を帯びているため、高い防御力を誇る盾として丸ごと利用可能であるので持ち帰りたい所だったが、内部からオーブを炸裂させてしまった為、素材として利用可能な部位は殆ど吹き飛んでしまった。
個体数が通常のジャイアントスコーピオンに比べて少ないので、希少価値が高いだけあって、少々残念な結果になってしまったが、報酬に色を付けてくれたのでよしとしよう。

宿の屋根に吊るしておいた、ウサギの肉も良い塩梅になっている頃なので、シチュー用のワインを取り出すために、魔法店に向かった。

セナルスは生きるには厳しい所だが、自然の恵みも多い、だからこそ、今生きるための糧に感謝の心が生まれるのだ。
Re: 【特番】ハンターアーカイヴ〜銀色の狩人の手記〜 3章
投稿日 : 2018/09/03(Mon) 21:06
投稿者 HUNT ID[0393]
地面の下からの奇襲攻撃、赤い毒針の一撃を回避しきれず、鎧の一部を抉られ、そこから毒針からにじみ出る瘴気に体を蝕まれる。
続いて、巨大で分厚い斧の様な鋏が振り下ろされ、砂煙が立ち上る。

寸前のところで回避し、砂にのめり込んだ鋏の関節部分に連射機構を搭載した機械弓を乱射した。
殺到した無数の鏃が赤蠍の甲殻を叩き付け、がちがちと音を立てつつ、体液を迸らせ、ついに耐久限界を超えて右腕がはじけ飛ぶ。

片腕を失ったことで重量バランスを崩し、砂場に足を取られてもがく赤蠍に急接近し、背中に飛び乗ると、甲殻の隙間に銃口を当てて、カートリッジを差し込み装填すると、連射機構を再び作動させ、火花を散らしながら大量の鏃を赤蠍に突き刺した。

苦しみもがく赤蠍の背中にできた、穴にトルネードのオーブを右腕ごと差し込み、着火の為の魔力を微量流し込み、赤蠍が体を持ち上げる反動を利用して、飛び跳ね、前転しつつ砂場に着地し、赤蠍の最期を見送る。

轟音と共に四散した赤蠍の甲殻の一部を持ち帰り、ギルドに討伐の証拠品として提出した後、大物を討伐したことで、ギルドマスターから特別に追加でジェム袋を貰った。
Re: 【特番】ハンターアーカイヴ〜銀色の狩人の手記〜 3章
投稿日 : 2018/09/03(Mon) 21:05
投稿者 HUNT ID[0393]
ログ108
リレー日記9 赤き砂漠の大蠍

照りつける太陽、その地に生きる生命を容赦なく干からびさせる灼熱の砂嵐、そして希望から絶望に突き落とす蜃気楼。
そう、此処は日輪の砂漠。

デゼルの北方に位置する大砂漠で、過酷な環境が故に強い生命力と狂暴さを持つ魔物が砂中から現れ、デゼルを目指す旅人に襲い掛かる危険地帯である。

最近になって砂漠の魔物が活性化し、デゼル周辺を荒らすことが多くなったため、討伐依頼が張り出されていたのだが、僕よりも早く他の冒険者が周辺の魔物を狩りつくしてしまったため、討伐対象のジャイアントスコーピオンが居なくなってしまった。

時間をかけて日輪の砂漠を探すよりも、はぐれ個体が居ないか、近場の黄昏の砂丘へ向かった方が良いだろうと、デゼルで食糧を購入し、武具の手入れをすると再び町を出発した。

何度かバジリスクに遭遇するもジャイアントスコーピオンは現れず、時折現れる通常より巨大な砂虫に襲われ、探索を断念しようと思いかけ時、目の前の砂山が隆起し、真紅の甲殻を纏った巨大な蠍が現れた。

ジャイアントスコーピオンの近縁種にして、さらに大型で狂暴なブラッドスコーピオンが、こちらを獲物とみなして襲い掛かってきたのである。
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